VOICE内藤さん(事務員)
内藤さん(勤務5年目)
地域密着型介護老人福祉施設 アルペジオ/事務員
人の生き方に直接ふれる場所だからこそ、
自分も大いに成長できる
Qこちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください
A以前は自衛隊に勤務していました。定年退職し、第二の人生を考えるにあたって介護の仕事に興味を持つようになりました。自分の母親はすでに他界してしまいましたが、遠く離れた田舎で長く一人暮らしをさせてしまった反省や最期の時間を十分に過ごしてあげることができたのか、心のどこかにずっとひっかかっていた思いがありました。そういった経験をもとに、ここでならまだ自分も何かできることがあるのではと思いました。とはいえ、専門的な知識や資格は何も持っていませんでしたから、まずは自分のできることから携わることができればと思いこちらに応募させていただきました。光寿会の理念にある「一人一人に光を当てた介護を実践する」といった考え方には大いに共感し、ぜひここで働きたいと思いました。
Q現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください
A日常的な仕事内容としては介護保険に関わる請求業務や施設管理的な仕事が主です。介護保険請求に関する業務はまさに専門的な用語や知識が大いに必要となります。先輩方にひとつひとつ教えていただきながら、自分なりにも理解を深められるよう日々努力しています。施設内の備品管理も重要な仕事のひとつです。例えば車椅子の調子が悪くなったときなどは迅速な対応が必要です。利用者さんの快適な生活環境を守ることにも直結しますからね。また、身体拘束の防止策についての話し合いや口腔衛生についての勉強会など、介護の現場ならではのたくさんの学びがここには日常的にあります。自分の業務の中だけでは見えなかった部分にも毎回気づかされることがあって楽しいですね。実際に食事介助のお手伝いをさせていただくときもありますから、いざそういう場面になったときにも慌てることなく利用者さんと接することができて大変助かっています。さらに、光寿会では学習療法に力を入れています。読み書きや計算と言った頭のトレーニングから利用者様の脳機能向上や改善を図るという取り組みです。活動の中で利用者様をサポートさせていただく機会も多いですから自分自身も勉強は欠かせませんね。
利用者様は60代から100歳に近い方までと幅広く、中には寝たきりを余儀なくされている方もいらっしゃいます。一人一人の状況をしっかり理解して正しく対応する力が求められる現場です。その中でいつも大切に考えていることはコミュニケーションをしっかりと取るということです。それは利用者様に対してだけでなく、スタッフに対しても同じこと。円滑に仕事をするためには仲間を大切に思う気持ちが重要です。特に介護はスタッフのチームワークがそのままダイレクトに発揮されるような場所です。私の担当している請求業務も利用者様のお金を直接的に扱う重要な場所です。ミスがあれば信用問題にもなりえますから、細心の注意を払いながらスタッフみんなで連携してカバーしあうことが必須です。
Qこの仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?
A請求業務は複雑な書類作成や計算をミスなく処理しきれたときには大きな達成感を感じられる仕事です。利用者様とも近い距離感にありますので、気軽に話しかけてくださる方も多くてとても嬉しいですね。人と人との温かさや絆といったものを会話の中から直接的に感じられる瞬間も多くて、こちらの気持ちもほっこりと癒されます。例えば、先日も若年性認知症を患われている方が学習療法の効果もあって突然「ただいま!」と声をかけてくださったことがありました。今までどれだけこちらからアプローチしても何も反応できなかった方だっただけに心から嬉しく感激しました。そういったお互いの地道な努力が実る瞬間に立ち会えるときなどは、何とも言えないほどの大きな感動とやりがいを感じられています。
Qこの仕事を通じて感じるご自身の成長とは?
A入所のための手続きを取る上で、ご家族の方とお話しする機会もよくあります。大切な家族をご自宅でみることができないことへの葛藤や辛いお気持ちを抱えられ、悩まれているご家族も決して少なくありません。
「うちの父をどうかお願いします。」「何かあればすぐに連絡してください。」といった切実なお言葉をいただくたび、しっかりお支えしなければと身が引き締まる思いがします。利用者様の抱えている辛い思いだけに目を向けるのではなく、周りでご心配されているご家族の方たちのお気持ちにも広く思いを馳せて考えることができるようになったことには自分の大きな成長を感じますね。ケアのあり方としてもよく“自分の家族と同じように”といった文言が使われていますが、まさにその通りだとあらためて痛感します。
Qこれからの目標や達成してみたいことはありますか?
A経理や総務と言った分野の仕事は、きちっきちっと当たり前に事が進んでいってこそ評価されるものです。正確さや精度といった部分にもこれからも自分なりにこだわり続けていけたらと思います。また、利用者様一人一人との出会いの機会をもっともっと大切にしたいとも考えています。一人でも多くの方に「ここに来てよかった」と言っていただけるような、そんな関わりあいを業務を通じてももっと意識できればと思います。
Q職場の風土や雰囲気を教えてください
Aこちらの入所者さんは現在29名。とてもアットホームな雰囲気で細やかな部分にも目が届きやすい環境です。書類内容のチェックでは相談員の方など、他業種の方とも連携が深く何でも相談しやすい関係があります。毎朝行われるミーティングではそれぞれの部署からの申し送りや最新情報も把握し合えているので業務もスムーズに進行します。お休みも週休二日制でリフレッシュする時間も十分確保できています。スタッフはベテラン揃いでとても心強いです。
Q「この仕事に向いている方」「一緒に働きたいと思う方」を教えて下さい
A少しでも介護の世界に興味があるという方はぜひ見学にいらしていただければと思います!私もまったく知識もなく飛び込んだ身でしたが、こちらのみなさんがとても優しく助けてくださいましたし、何よりここに来て自分自身の人としての幅が以前に比べて大いに広がったように思います。人の生き方に直接ふれるという貴重な経験ができる場所です。それだけに大きなやりがいを必ず感じられる仕事です。自分のこれからを見据えた上でも深く考えさせられることが多く、毎日新鮮な発見があります。介護の仕事と言えば大変なイメージがあるかもしれませんが、ここはたくさんの笑顔で溢れていますよ!何歳になっても始められる仕事です。ぜひ私たちと一緒にここで楽しく働いてみませんか?